「トンマッコルへようこそ」



日参映画サイト様で「夏のアレのことは忘れよう!
これこそがジブリの最新作だよ!いいよいいよー」
てな感じのことがシャレで書いてあったので見に行ってきました(笑)。
(音楽が久石さんなのです)
ときは朝鮮戦争の頃。連合軍のアメリカ人1人、
韓国軍2人、北朝鮮人民軍3人、敵対する兵士が
それぞれ迷い込んだり不時着したりして
トンマッコルという不思議な村にやってくる。

戦争はいかんよ、ということ。なんで戦うねん、ということ。
それを一切言葉にはせずに、小さな小さなエピソードを
つみかさねて、丁寧に表現している所が良かった。
この村の人は戦争も銃も知らないから、武器で脅されても
「手を挙げるんだってさ」
「右手?左手?」
「え?両方?なんで?」
みたいなところからスタートするのですが。
もうそのお話の一つ一つが笑えるし、じんとするし、
泣けるしで大変なんです。
見終わったあとは、じゃがいもとトウモロコシ、
それとイノシシが食べたくなります。
(食欲がわくところもジブリ映画っぽい!)

久石さんの曲のクオリティはただごとではなく、
こんなに燃えている先生の仕事を見るのは久し振りな気がしました。
冒頭の激しい旋律の中に、蝶をイメージするフレーズが
一瞬入るところとか鳥肌ものです。
監督が「音楽は久石さんしかない!」と惚れ込んで
ラブコールした結果だそうですよ。
と、友人に見せてもらったパンフに書いてあった。

後半は本気泣きするので泣ける映画は何であれ嫌いな人は
やめたほうがいいですが、
それ以外の方にはおすすめします…
ていうか劇場はもうそろそろ終了に入る。ごめん遅かった。

下記はねたばれ

最後のシーン、敵同士の将校2人が
分かり合っちゃって通じ合っちゃって
熱い視線で微笑み合うのはいいけど
オイ、横にもう1人若造が生き残ってるのに
お前ら無視ですかシカトですかそうですかと!(笑)
いやー、見てきたばっかりだけどでももう一度見たいわー。
ただし前半だけ。後半を見るのは悲しすぎてつらい……。




2006.11.23 サイトに掲載

2011.08.04 再掲載





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