「ブレイブ・ストーリー」



夏のゲド、時かけ、ブレイブの3作品は
全部見たいと思っていたのでこれでコンプです。

この作品は新聞連載の最初から最後まで見守り、
映画CMが完成していく様も見守りました。
(最初は映像なしのセリフだけCMから
1年近くかけて徐々に絵付きCMになった)

映画と原作ねたばれ

原作の何が肝かというと結局
ミツルさんのエゴの大暴走の凄まじさだと思うのですよ。
あそこまでの非道を行ってしまうと
もはやラストの救済はあり得ないし許されない。
それでもワタルは許し、
ミツルは罰を受け入れ彼の心は救われた…
というのがお話の骨子なんじゃないでしょうか。
けれど映画化にあたって、
おそらくラストを少しでも明るくするためでしょう、
ミツルさんの殺人や裏切り、
そして世界観の重要な一部である人種差別や民族紛争
(現実世界の男女の愛憎も)はカットされました。
そのせいで元々ゲーム風に擬態して書かれた物語は
無害で清潔で印象の薄いものになった。

ベルセルクでグリフィスが
「ごめんね、ガッツ……」って謝って
結局あれを呼ばなかったみたいなものです。




2006.11.25 サイトに掲載
2007.01.14 ペーパーに掲載

2011.08.04 再掲載





戻る