「パフューム」



超ハイクオリティのバカ映画でした。
テーマは「変★態」(あるいは天★才)
いやでもあそこまでハイレベルであれば
立派に優れた映画作品であると思います。

この世にただ1人の素晴らしい嗅覚の才能を、
神より与えられたグルヌイユという身分の低い男の、
数奇に満ちた一生のお話です。(注意:猟奇あり)
グルヌイユの知覚している世界を
視覚的に表現しようとする姿勢はなかなか果敢でよろしかった。
「木…石…水…暖かい石…カエル…暖かい水…どう言えば?」
と呟く所のグルヌイユの表情。
初めて町へ出たときの、匂いの強い物は鮮明で
遠い物はぼやけている映像。

ねたばれ

結局、
グルヌイユは女を幾人も殺して究極の香水を作るのですが、
自分のやりたかったことは、
美しい女の香りを永久に保存することではなく
初恋の女性に愛されて抱き合い、
微笑み合うことだったのではないか…?
と彼が気付いて愕然とするシーンがあります。
あれは原作にはない部分だと後で知りました。
「俗っぽくなった」と原作派には不評のようですが
私はなんとなくあのシーンがあったことで理解度は上がった気がするよ。
それにしても主役の人は素晴らしすぎた。あの歩き方あの目つき。

ところでこの映画の終盤には広場一杯の大衆が、
究極の香水に幻惑されて
乱交を始めるという有名なシーンがありますが
「私は1組ぐらいホニャがいるはず!」と目をギンギンに開いて
探しました。でも女同士は4組くらいいたのにホニャはいなかった!
友人は「オッサン同士を見てしまった…」と言っていたよクヤチイ!
男同士カップルは心の汚い者には見えないのか!?

もしこの映画を御覧になる際には男同士を探してください。
見付けた人はハッピーになれます(私が今考えた都市伝説)。




2007.04.05 サイトに掲載

2011.07.04 再掲載



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