「パリ・ジュテーム」



18組の監督さんが、5分ずつ18本の
映画INパリを撮った作品です。
短編小説みたいで面白かった。
5分の時間というのは、出来る事が究極に限られていて
1か0かの非常にデジタルなパズルだと思います。
各監督の手腕を十分に見せていただきました。

青年が青年に一目惚れする話も、ちゃんとあって(←?)、
青年は「君、どこかで会ったことない?
もしかして近所に住んでるんじゃない?(中略)
なんか君オーラが違う。魂の片割れってどう思う?
幽霊とかって信じる方?あ、これ僕の電話番号。電話して!」
って、必死になるあまり
最後のほう電波みたいになっちゃってるんですが、
まあともかくかわゆかったです。
そのアタック君、随分顔の綺麗な人だなあと思ったら
ギャスパー・ウリエルさんでした。
(ロング・エンゲージメントのパー子。或いはヤング・レクター)
(監督さんはマイ・プライベート・アイダホのひと……)

あと出演作品を選ぶ基準がまったく読めないイライジャ・ウッド、
(ハッピー・フィートのマンブルも彼でしたよ)
ナタリー・ポートマン、
ウィレム・デフォー(この役すっごい良かった)、
ジュリエット・ビノシュ、
もちろんブシェミ、等等が出演されていました。
(仲の良い監督同士がカメオ出演したりとかいうお茶目もあり)

キュアロン監督は、意外な路線でした。割と私の好きな傾向の話。
コーエン兄弟はさすがと言うか、自分色なのに浮いてなかった。
クレイヴン監督も、上手に空気を読んでいた。
私がナタリ監督だったら、
今頃ちょっと恥ずかしくて布団の中で回転している。
唯一の日本人監督も、死神がともかく格好良くていい話でした。
知らない監督さんでは、パントマイマーの話と、
赤いコートの妻の話が好き。




2007.04.25 サイトに掲載

2011.07.04 再掲載



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