「ハンニバル・ライジング」



このレクター博士映画はこれまでと違って復讐譚なので
「がんばれ!ハンニバル!」とか
「やっちゃえハンニバル!」とか
「ハンニバル!うしろうしろ!」とか
後半ちょっと違う番組風味。

心に傷を負ったリトアニアの名門貴族の子ハンニバルを
(冒頭でレクター城ってのが突然出てきて驚くんですが
脈絡なく「たけし城」を思い出して笑いました)
暖かく迎え、芸術・美食・音楽・日本の雅の心を教えた
美しい日本人の叔母。
ハンニバルのルーツは日本の文化にあった!
という内容です。日本人が見たらちょっと半笑いになります。
だいたい叔母さまのお名前が レディ・ムラサキなんですが、
できればそこは「ゆかり」で!(紫式部由来らしいですが)

他にもオイオイオイオイ!と突っ込む所は連続でありますが、
(先祖の誕生日のお弔いをしたり飾ってあるお面が中華だったリ)
フランスの古城でレクターとムラサキが
剣道の稽古を始めるあたりでどうでもよくなります。
まあ雑誌インタビューで監督
「日本刀や甲冑が出てきたり、我々日本人には驚きです…」
という記者の微妙な質問を
「いやいやあれ全部ファンタジーですからアハハ」
と見事にスルーしていたしネ。





ネタバレ

叔母を侮辱した男を日本刀でぶっ殺したレクターが
日本刀を手入れするシーンがあるのですが
とても嬉しそうな顔でポンポンしているので
お前ポンポンやりたかっただけちゃうんかと思った。

ハンニバル役のギャスパー・ウリエル君は、
顔が美しいと言うより頭部の形が美しい人で、
その顔面はドロップカットされた石のようでした。
(あんな顎の面積が狭くて、ものが噛めるのだろうか…)
画面に配置されると雰囲気がぐっと締まる、
いい役者さんだと思います。




2007.05.04 サイトに掲載

2011.07.04 再掲載



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