「舞妓Haaaan!!!」 クドカン脚本映画は、当たりの時と、 とんでもない……の時がありますが 今回は比較的当たりだと思いました。 ギャグは「やじきた」のが尖ってましたが お話は「舞妓Haaaan!!!」の方がしっかりしてます。 主人公の阿部サダヲは、修学旅行で京都に来て以来の 筋金入りの舞妓オタクです。 自分が運営する舞妓サイトに、閲覧者・堤真一が むかつく書き込みをして、論争するのに忙しい毎日ですが ある日念願の京都支社への転勤が決まります。 付き合っていた柴咲コウも捨てて、京都に訪れた阿部の見たものは 我が物顔でお茶屋遊びをする堤真一の姿だった!…という粗筋。 お前が好きなのは舞妓はんじゃなくて堤真一だよ阿部… と言いたくなるような執念の話(荒唐無稽な)でした。 女への感情はころころと変わって一貫しないのですが 堤真一に対する態度だけは全然変わらないですもん。 というかクドカンはヒロインを動かすのは、あまり得意じゃないと思う。 お話の基本が男×男というか……。 どっしりした、食べ応えのある作品というよりは、 細かいギャグの泡がはじけるソーダ水、といった感じの映画です。 オーバーアクションの役者の演技を見て、 ハハハと笑って明るい気分になりたい人にはうってつけかと。 2007.06.28 サイトに掲載 2011.07.04 再掲載 戻る |