「デジャヴ」



製作はブラッカイマー、
監督は
「トップガン」「ラスト・ボーイスカウト」「クリムゾン・タイド」
「スパイ・ゲーム」の トニー・スコット
脚本その1は
「海賊シリーズ」「ゾロシリーズ」の テリー・ロッシオ
脚本その2は
ビル・マーシリイ

まあ何というか危なげのない面子ですね。
最初はサスペンスとしてスタートするのですが、
途中で系統が変わるときの、その載せ替えが、
上に載っている食器を揺らさずに
テーブルクロスをスパーンと引き抜いたみたいに見事でした。
あの自然さは色々なジャンルで培われた技術なのでしょう。

この系統の話は何故か必ず、主人公は自分のためではなく
他人のために必死に奔走する事になるので切ないです。
しかし同系列の「バタフライ・エフェクト」
「ジャケット」と比較して
この作品をばりばりのエンタメであると感じる違いは
一体何だろうと考えたのですが、
「主人公に、観客を不安にさせるような迷いや苦悩や弱さがない」
という点である気がしました。
あともう徹底的に違うのがラストな。
「ええええええ〜…」と脱力する強引さ。
でもこういうのも嫌いじゃありません。割に面白かった。

それと、新庄(宣伝総合プロデューサー。デンゼル・ワシントンの隣で
薔薇の花を投げている新庄のポスターを見て私の目玉が飛び出た)は
当然ながら全然関係なかった。




2007.09.25 サイトに掲載

2011.07.04 再掲載



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