「DOA
   (デッド・オア・アライブ)」




ダメ映画とバカ映画の違いを考えます。
それはある意味才能の有無です。
ジャンルとして立派にファンもいます
(バカミステリ、バカゲーも同じ)。
バカ映画を作ろうとするなら、
監督は空気なんか一切読めちゃだめです。
「自分って、もしかして変かな?」などと
生まれてから一度も思ったことない人、
そういう人が作るのが望ましい。
よってバカと冠される作品は洋物に多いです。
日本人は習性として、周囲を気にしちゃうのでバカまで行かない。

この映画は日本のゲームが元なのですが
女性キャラクタの胸がブルンブルン揺れる、
そこが最大の特色にして売りなゲームでした。
まあ元がそうなものですから、
マトリックスばりのアクションで下着を身につけたり
試合開催中に意味もなく(ゲームに忠実に)
ビーチバレーが始まったり
「王女、この国を出ればあなたは抜け忍となります」
って言われたりとか、もう訳が分からない(笑)
でも女優さん達はアクションシーンでかなり頑張っていたし
最後のボスはバカの中のバカで、
見ていて色々愉快な気分になれました。

小さくまとまってどこも印象に残らない普通の映画よりは
つい物真似をしてしまうほど衝撃的なバカ映画のが私は好きだな!

この映画で忍者の姫かすみを演じたのは
「Sin City」で最強の娼婦MIHOを演じたデヴォン青木です。
すごい色物日本人役街道を一直線に……。
ちなみに「Sin City」のアクションも無限の住人並に無茶でしたが
あっちは「バカ映画」ではなく「ハイセンス映画」ですね。
違いは何でしょう。美意識と根気……?




2007.10.08 サイトに掲載

2011.07.04 再掲載



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