「スウィーニー・トッド」



スネイプ先生とベラトリックスと
ペティグリューの中の人が出ていて
脱獄した無実の人の復讐劇で、舞台はロンドンです。
(すごくどうでもいいですがムーニー夫人に反応)
で、ホラーでミュージカルです。
血肉とゴのだめな人はあれなので見ないほうが無難です。
私は小さい頃こういう、切ったとか食ったとかのお話が大好きで、
それ系の物ばかり見て立派な大人に育ちましたが、
当事に読み逃していた、
とびきり残酷で優れた童話を読んでいる感じがしました。

ミスターTの復讐の杜撰さは某ミスターBに匹敵するほどですが
(行き当たりばったりはイギリス人の復讐のスタンダードなのでしょうか)
映画は非常に緻密です。
あのロンドン!青黒くて、どこもかしこも埃と蜘蛛の巣にまみれ
陰鬱で、死臭と腐臭の漂ってくる画面。
店の窓際に歌いながら立つ、死人の顔をした男女。
生身の人間が演じているのに、クレイアニメのようでした。

ラヴェット夫人の海辺の家の映像は
猛烈にギャグだわ痛烈な皮肉だわ可愛いわ怖いわ綺麗だわで大変でした。
ああいうのは何センスと言ったらいいのか分かりませんが、
ともかく凄かった。

アランさんは、
もうどうしようというくらいノーブルな変態でした。
でもアランさん、芸者は性技を売る人ではないですよ一応。
花魁と混ざってるよ。
歌は「うちのパイはロンドン1まずい」の歌と、
トビーの歌う宣伝の歌が好きです。歌ってしまう。




2008.02.26 サイトに掲載

2011.07.04 再掲載



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