ゲキシネ「メタルマクベス」



劇団☆新感線「メタルマクベス」。
宮藤官九郎さん脚本、
いのうえひでのりさん演出によるコラボです。

まさに「メタル」で「マクベス」でした。
あらすじが滅茶苦茶に改変されると思いきや、
(設定こそSFでしたが)
意外にも筋、アイテム、セリフ、
原典のものが尊重され多用されていました。

しかしそれにしてもマクベス夫人とマクベスが
SとMの相性ばっちりのラブラブ夫妻、
ぶたれて蹴られて(歌部分)幸せいっぱい、
赤ちゃん言葉でハグちゅーキャッキャッ。
という解釈は斬新でしたが腑に落ちた!!(笑)
そ れ だ !
何を読んでも見ても、いまひとつ納得いかなかった
「マクベス」ですが、
相思相愛SM夫妻の転落の悲劇とすると
なんかすっきりする。

デス!デス!ただしオレ以外!
キル!キル!ただしオレ以外!
バースト!バーニング!ただしウチ以外!
キル!キル!ただしヨメ以外!
寝ても覚めても俺は愛妻家!

という、ギンギンにメタルでありながら
かなり腰砕けな歌を熱唱する素敵なマクベスでした。

下記内容ばれ

マクベス夫人が謝った!
「ごめんねー。私が悪いんだよねー」って。
ものすごい勢いのカタルシスがありました。
そう、いままで「ごめんくらい言えー!」
って思ってたんですよ!マクベス夫人に対して。
いやあ、気が晴れました。400年ぶんくらいの気が晴れた。

それとバンクォーの霊の集団による群舞は
最高のパロディーでした。大笑いした!





2008.06.08 サイトに掲載

2011.07.04 再掲載



戻る