「デス・プルーフ
     in グラインドハウス」






「プラネット・テラー」と対になった作品です。
美女ばかりを狙って車で殺す殺人鬼と
女性達が戦うカーアクションホラー。
若干「プラネット・テラー」の世界とつながってます。

女好きというのは、度が過ぎると
女性崇拝やマゾヒズム、
心の乙女化まで及んじゃう場合がありますが
この映画はまあ何だ…その産物気味なところがある。
でも面白かった!話は他愛ないんですが
人間描写と女達への萌えがみっしりつまっていて。

「マネキンみたいな美女に興味はないんだぜ。
俺が惚れるのはタフでビッチで毒舌で、
とびきりキュートな女だけだぜ!」
というタランティーノの叫びが聞こえそうな感じ。
女同士のきゃっきゃしたお喋りや
踊ったりくっついたり喧嘩したりクスクス笑っている様子が
丁寧に描かれます。完全に監督の趣味。
あと監督は女優さんの綺麗なパーツを強調して撮るのが上手い。
ある人は足の形、ある人は脚の長さ、ある人はお尻、ある人は髪。
生け花に通じるものがあると思う。
これと決めた部分以外を思い切りよく切っちゃう、みたいな。

ラストは笑ってしまいました。
「プラネット・テラー」とこれが同時上映されたなんて
アメリカの人は羨ましい!
仲間達とポップコーンとビールを持って
「YEH!」「WOOOOO!」とか騒ぎながら
ノリノリで見たらどんなに楽しかっただろう。




2008.06.15 サイトに掲載

2011.07.04 再掲載



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