「インディ・ジョーンズ/
     クリスタル・スカルの王国」






何のシーンを見ても、何の音楽を聞いても
「おおおおー!インディだー!インディーだよー!」
としか思えなかった(笑)。懐かしすぎます。
監督は
「むかしながらのインディ」を撮るか
「今風の技術を使った今風の展開のインディ」を撮るか
ちょっとは迷ったと思う。そして結局前者を選択したのだと思う。
主人公チームの異様な運の良さも、
いきあたりばったりな展開も、
割とホイホイ死んでしまう登場人物達も、
ラブコメタッチの男女関係も、
見事にインディの、
あるいはあの年代の冒険もの映画のテイストでした。

何でも当初はシャマランやダラボンが
脚本家として参加していたらしいのですが、
諸所の事情で頓挫したようです。
シャマランは「タイミングが悪かったからー」と流していますが
完成に近い本を仕上げていたダラボンは
「もうルーカスとは絶対仕事しない。
スピルバーグとの仕事でも、ちょっと躊躇する」
とお怒りになっています。
シャマラン、ダラボンお2人の作品ならきっと、
エキセントリックなインディ、
人物の重厚なインディになったでしょうし、
見てみたくもありますが、
きっとおじいちゃん達が
「もっとこう、サソリとか人食いアリとか出てきて
男が股間を強打したりしないとヤダもーん!」
とか、(゚ε゚)こんな顔をして言ったんだろうな…。
できればダラボン監督も2人を許してあげてほしい。
おじいちゃんだから!いたずらっこのおじいちゃんだから!
私も最後になんか大きい例のアレが出ていたが
全然気にしないことにする!
おじいちゃんだからね!

相変わらずテーマ曲は格好良く、
遺跡の仕掛けはわくわくする感じで、
そしてインディはいい男で、
映画は景気良くてスカっとしました。
TV画面サイズよりはスクリーンサイズ鑑賞向きの映画です。

インディ先生を一緒に見た友達は
なんとインディ先生のシリーズを1本も見たことがなく
今回の新作のために過去作品を一挙鑑賞して映画館に臨んだのでした。
そんなタイムラグなしに全作を見たのは
世界で100人もいないんじゃないかなとちょっと思いました。
しかもどうも話にズレがあって、尋ねて発覚したのですが
友達は「1」を抜かして「2」「3」「4」と鑑賞したのです。
インディシリーズにはナンバーが打ってないんですよね。
それが案外罠です。

さすがインディ先生だけあって
客層は幅広く、隣の人はずっと雑談をしていたし
うしろのおばさまたちは(ねたばれ)
「この人、裏切ってんのやねー!」
等々、あらすじに解説を入れて下さいました。
いや、インディ先生らしくていいんですが。




2008.07.12 サイトに掲載

2011.07.04 再掲載



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