「容疑者Xの献身」 原作の93%ほどの出来なので面白さは硬いです。 (終盤の畳みは原作の方が手順が良かった) フジが空気を読んだのか、 あの恒例のデデデーン(数式)が無かった。 ところで映画の湯川先生は石神さんのことが好きすぎる! ねたばれ 映画の石神さんは、 自分の作り上げた完璧に美しい献身も、完璧に美しい計画も、 全部台無しにされてしまったので泣いたのだと私は思います。諸説ありますが。 彼の愛する「美しい数式」ではなくなってしまったので泣いたのだと思います。 でも、どこかに幸福感もあったと思います。 引っ越してきたときの最初の母娘のシーン、美しかったですね。 たしかにあれ見たらちょっと思いとどまるよ。 堤さんは、石神さんを演じるには男前すぎると思いましたが 姿勢やしゃべり方で努力しておられました。 公衆電話からの最初の会話を終えた、少し嬉しそうな顔、 靖子にアタックする男性を最初に見たあとの微妙な取り乱し方、 天井に四色問題が浮かぶところが好きです。 あと、マフラーの巻き方(マスク巻き)。 もう本当に人目とかどうでもいい人物であることがよく分かりました。 撮影に使われた大学、雰囲気がいいなあ見に行ってみたい、と思いましたが 複数の大学が使われておったのですね。 2008.10.25 サイトに掲載 2011.07.04 再掲載 戻る |