「ピアノチューナー・オブ・アースクエイク」





クエイ兄弟監督

妖しい映像美で有名な監督さんなので、ともかく美しかったです。
角度やタイミングが微妙に現実と違う鏡像、
歯や舌や発条を使った自動装置、
パントマイムのような不思議な舞を踊る精神病の男達、
木を切る人形が自分の足首を切ってしまう。血で染まる泉。
囚われた美しい女と、彼女を助けようとする男。

何のメタファとか、考えたら負けだと思っているので
考えませんでした。

↑間違った鑑賞姿勢。

いや、でもたぶんこれは監督さんが美しいと感じる森羅万象を
単に詰め込んだ映画なのじゃないかしらと思ったのですけれど。
あと単館上映系のお客さんのマナーは大バコのそれとは
比較にならんですな。うん。幼稚園と軍隊ほども違う。
エンドロールが終了するまで誰一人席を立ちませんでした。
(しかし何故か上映中に、2つ隣の席の知らない人に、
膝をつつかれてビックゥ!とした。幻想怪奇は映画の中だけでよいのです)

あ、そういえばおっさん同士がチューするシーンがありました。




2008.12.22 サイトに掲載

2011.07.04 再掲載



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