「チェイサー 追撃者」







「よくある物語かと思っていたら、どんどん定石をはずし
最後には見たことのない映画と化していく」
というようなことが映画評に書いてあり、
その「見たことのない映画」という形容に
ものすごく引かれて見に行ったのですが…だめでした……orz。
小粒ながら完成度の高い作品なのは分かるのですが初監督でこの出来は異様
私の苦手な類のお話だったのです。
あと、B級サイコキラーものなら類似作品がない訳でもないお話だったので
そのがっかり感にも左右されていると思います。
(私の「見たことのない」という言葉に懸ける期待値は無限大)

あらすじ
元刑事の主人公は、いまは派遣風俗業の元締に身を落として暮らしていた。
あるとき彼が客へ派遣した女性が、連続で姿を消す事件が起きる。
主人公は消えた2人の女性を直前に注文した客の、
携帯の番号が同一である事に気付き、追跡を開始するのだった。


韓国で20人以上の犠牲者を出した
04年の連続殺人事件がモデルになっているそうです。
そういえば「殺人の追憶」も
犠牲者10名を出した30年ほど前の連続殺人事件がモデルになっていますが
韓国は連続殺人事件がそんなに多いのだろうか…?
ああ、「殺人の追憶」がお好きな方なら
この作品もお気に召すと思います。あれが荒っぽくなった感じ。

ねたばれ

弱い者が遊びで殺されるところを
ジワジワ見せられるのは非常に厳しいとです…。
主人公も警察も近所の人も、あまりにも阿呆すぎてストレスたまるとです…。
メタファがどうのとか言われてもフーンとしか言いようがなかとです…。
あと、犯人はノーコン。
(女の人の頭に刃物が刺さる!というシーンで、
肉に突き刺さった効果音が入ってギャッって思ったら、
女の人の頭を押さえていた自分の手を刺した犯人が痛がっているという。
お ま え か よ !
それから打撃系武器を手にしたときの犯人の命中率の低さは
マヌーサかけられた勇者レベル)

町民全員が、市の住人全員がサイコキラー、とか
教会までの道のりの家全部が死に絶えていた、とか
実は地底人、とか
あの犬がラスボス、とか
そういうトンデモオチだと思っていたのになあ……!




2009.05.05 サイトに掲載

2011.07.04 再掲載



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