「ランボー 最後の戦場」




ランボーの4作目です。
ランボーシリーズと言うとなんとなく、バンダナ巻いたオッサンが
全身に武器装備して敵の真っ只中に突っ込んでいって
色々乱射して生還するみたいな話だな、と
映画を見たことのない人でも知っている感じなのですが、
えーと、2、3はともかく1作目は実はそうでもなくて
(原題からして「First Blood」で、
原題は「ランボー」じゃありません。
手を出したのはどちらが先か?的な意味らしいですが、
まあ確かにタイトルにするにはちょっと重すぎるかも……)
ベトナム帰還兵であるランボーが社会に戻れなくなった悲哀と
彼の習得したゲリラ戦技術の見事さが偏りなく描かれて
乱雑さのないエンタティンメント映画でした。
元上官(トラウトマン大佐)への激白
「戦争じゃ600万ドルの兵器を扱わせてもらった。でも……」
「でも、ここじゃ駐車場の守衛の職にもつけない」
が悲痛でした。
1982年作品なので画面などは古いと思いますが
機会があればぜひどうぞ。

そして今回のシリーズ4作目ですが、これもまた
バンダナ巻いたオッサンが乱射〜というイメージとは少し違う作品です。
バンダナは巻いているし、敵の真っ只中に突っ込むし、乱射もするのですが…
過程も何もかもが非常にえぐい。
ミャンマーの陸軍によるカレン族の弾圧・虐殺がえぐいし、
ランボーが重機関銃を使って乱射する際、
人体がまるで綿ぼこりのように破壊されるのですが、これもまたえぐい。
どういう映画にしたかったのか、ちょっと謎です。
5作目もあるらしいですが、どうなるんだろう。


ミャンマー情勢 暗い話

今回の敵はミャンマーです。
ミャンマー政府は「この映画に出演した者は家族を投獄する」
と宣言したそうです。
常軌を逸したカレン族弾圧が描かれ、「あれ?ミャンマーで、こんな?」
と思いましたが、日本では何故か報道がスー・チーさんに偏っているけれども、
行われている少数部族弾圧はもっと酷いという意見をネットで見ました。
恥ずかしながら全然知識になかったので、ちょっと調べてみましたら、
元はといえば英植民地時代に、早い段階でキリスト教に改宗したカレン族が
植民地政府の官吏としてビルマを統治していた、
それが現在では逆転している……というような事情があるようですね。
あー……という感じです。
 




2009.08.20 サイトに掲載

2011.07.04 再掲載



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