「ブラインドネス」 私は好きではないが、優れた作品だと思います。 異常な閉鎖空間における、人間の本質がウボァーな話 同じ異常閉鎖空間もの「es」より寓話的で洗練されていて冷たい。 家族や友達と盛り上がって見られる映画ではありません。 ある日、車を運転中の男が 「突然目が見えなくなった」と訴えて交通渋滞が起きる。 その視覚の消失は、男から妻や眼科医、 その眼科医の患者へと急速に伝染してゆき、 政府は伝染病の隔離施設に患者を収容する。 無人の施設で徹底した放置を受けた盲目の患者達は やがて秩序を失い、 暴力とエゴの支配するおぞましい世界が形成される。 主人公は、その中でただ1人だけ視覚を持つ女性。 ねたばれ感想 盲目になることによって得られる美しい関係が最後に少し描かれ、 天国と地獄とお箸の話を連想しました。 しかしあれだ、食料と引き換えに女を差し出せと要求されたときは 東洋人の男(端的に言って伊勢谷くん)を1人混ぜて 差し出したらよかったのにと思いました。 途中で「男が混ざってる!」と騒ぎになったら、ショックが大きくて 再挑戦できる男は少ないでしょうよ。 フェルナンド・メイレレス監督の作品は 「シティ・オブ・ゴッド」 (2002) 「ナイロビの蜂」(2005) 「ブラインドネス」(2008) どの作品にも(3本内容ばれ) 妻または恋人が他の男に暴行を受けて(&死んで) 絶望する男のエピソードがありますね。癖なのか。 (全部原作付きだけど) 2009.11.11 サイトに掲載 2011.07.04 再掲載 戻る |