「譜めくりの女」 ピアニストを志望する少女メラニーは 音楽学校コンセルヴァトワールの入試を受けるが、 試験演奏中に、審査員の有名女性ピアニストが ファンから求められてサインをしているのに気付き 演奏を失敗、ピアノの夢を断たれてしまう。 数年後、仕事の研修中に再会したピアニストは 当然メラニーの事を覚えていなかった。 彼女はピアニストへの復讐を開始する。 フランスの映画は淡々としている割に、唐突に入る性描写は気合いが入っていて、 ちょっとぽかーんとする事が多いのですが、 この作品は国立音楽院の教授でもあり演奏者でもある方が監督をされたそうで、 品が良く、趣味がよく、感情も極端に排された感じで面白いサスペンスでした。 (ファミリー向けの上品さではありませんけどね) 人の演奏中にファンサービスをするのは確かに無神経ですが しかし破滅させられるに相応しい事とも思えないので、 誰にも起こり得るサイコホラーという点で怖かった。 また主人公が全然感情を出さずに、 機械のように正確に1手1手詰めていく子なので怖さ倍。 しかしあの復讐方法は 恋愛の国フランスでないと無理なんじゃないかしらとちょっと思いました。 びっくりしたこと(シーンばれ) チェロの先端(エンドピン)って人体に刺さるのですね……。 2009.11.13 サイトに掲載 2011.07.04 再掲載 戻る |