「パラノーマル・アクティビティー」




製作費135万円で
興行収入100億近くの成績を出したインディーズ映画。
下手な投資やギャンブルより、よっぽどビッグドリーム!

付き合って3年になる円満カップル。
しかし最近、2人の同棲している家の中で妙な事が起きる。
女は、子供のころから自分につきまとっている不思議な現象だと言い、
男は原因を追究するべく部屋にカメラを設置する……というあらすじ。

劇場内で、キャーってかなり大きな悲鳴があがりました。
序盤のリアリティ描写の積み重ねが細やかなので、
ちゃんと集中して見ていればかなり恐い。
予算の制限で特殊効果をほとんど使えず、
音や影で表現するしかなかったのでしょうけど、
それが怪談的な怖さになっている。
百万ちょっとで、よくここまでやれたなあと思いました。
(世代的に、特殊効果ホラーしか見ていない層には
受け入れ難いかもしれないけど)

フェイクドキュメンタリー形式ですが、映像酔いはしません。
家庭のモニタで暗いシーンが細部まで映るかが微妙なので劇場鑑賞が望ましい。
寝室のシーンになったら、画面に絶対集中。これマスト。

撮影は最初から最後まで監督の自宅内らしいのですが、
監督の自宅、もっと小さなアパートかと思っていたらなんか豪邸だった。
あと、この映画をご覧になるおつもりの方は、
CM、トレイラーの類は見ない方がよいです。

ねたばれ

■日本人なので悪魔は怖くない……のですが、これはちょっと怖かった。
■でも足が3本指なのは笑った。
■あと悪魔は階段の昇り方が乱暴すぎる。うちの家でやったら床抜ける。
■女の人の寝ぞうは覚えるくらい何回も見ましたが
 最後の夜は違ってて、それが怖かった。あと、立ってるだけのシーンも。
■しかし2人が全然キリスト教に頼ろうとしないのが不思議だった。
 悪魔は信じるのに神は信じないの?
■監督のお家は二足制だった。最近見たアメリカ映画で二足制の家が
 他にもあったのですが、二足制が広まってるのか?
 土足文化はメリットが1つも思いつけないので、よろしいことだ。
■他の宗教圏に逃げたらどうなんだろう。
 マフィア同士が国ごとに縄張りがあるみたいに、入れないのではないか。
 あと霊的なものってジャンボジェット機で逃げても捕捉されるのか、
 ちょっと興味あります。
■映画が終わったとき8割くらいの人が同時に「え?」って声を出した。




2010.02.03 サイトに掲載

2011.07.04 再掲載



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