「ショーン・オブ・ザ・デッド」 「ホット・ファズ」のエドガー・ライト監督作品。 ゾンビものです。 この人は、本当に定石をはずすのがしみじみと上手いなあ。 主人公が微妙にダメ人間、主人公の親友が真正ダメ人間。 主人公はダメ人間の親友と常に一緒に行動するので 周りから嫌味を言われ、 付き合っていた彼女にはそれが原因でフラれてしまいます。 でも主人公にとって親友は気の合う最高の友達で、 縁を切ったりはできません。 その翌日、街はゾンビ化するのですが、 失恋のショックでぼんやりしている主人公は あらゆるゾンビサイン (路上の徘徊者、無人のコンビニ、血のり)を無視して 近所に買い物にゆき、気付かないまま帰ってきます。 そのシーンだけで傑作判定ですよ私は。 ところで毎回黒い笑いと グロシーンがふんだんにあるので分かりませんでしたが この監督の描く人間関係がえらく優しい事に不意に気付きました。 なんて優しいんだろう。 そして「ホット・ファズ」の主演助演コンビによる、 同じく友情ものでもあるのです。萌え…ツボ…? ゾンビものであるにもかかわらずハッピーな気分になれて 繰り返し見たくなる、不思議な映画でした。 ラストばれ ラストがかなり好き。 テレビ番組でじわじわと「もしかして…」と期待させておいて 「やっぱりー!!」と喜ばせてくれた。 2010.05.02 サイトに掲載 2011.06.24 再掲載 戻る |