「告白」




中島監督の新作ですが、原作が後味の悪さで有名な作品なので
興業的にはどうだろうと思っていましたが、なんと超満員!
数字も確実に伸びているし、
これは書店での映像付きCMが効いたのか、
口コミか、何だろうと思いました。

終業式の日、教師である森口は担当のクラスの生徒を前に、
自分が今日で教師を辞めるという話を始める。
その原因となったのは、
数か月前に彼女の幼い1人娘が校内で溺死した事件であり
娘を殺した犯人がこのクラスの中にいると彼女は告白する。
そして森口は、少年法に守られた犯人に対して仕掛けた
恐ろしい復讐を語る…
というあらすじ。

大人が中二病を全力で否定し、ぶん殴る話。

映像がともかく綺麗なのと、
終盤あたりに後味の悪さを軽減する工夫がされているので
パク・チャヌク監督の復讐三部作ほどイヤーな感じはしないのですが
見終わったあとで気持が高揚したりハッピーになったりする事は
絶対にありません。
でも緊迫感2時間ぶっ通しの、すごい映画です。

内容ばれー

命の重さを知れとか、罪の重さを知れとか、寝言は言わない。
ただ、知能が高く意志が強く行動力のある大人から
心底恨まれるのがどういう事かを思い知れ。
という話かなと思いました。抑止力のある新しい倫理観。
スカっとしたとか、森口先生が許せないとか
、 人によって感想が全然違いますね。
泣いている人もいたし、談笑している人、慄いている人、
反応がばらばらでした。

■お母さんはタテ読みに気付くのがものすごく遅い。
■先生が話している最中でも、うろついたり雑談したりメール打ったり
 随分なフリーダムっぷりですが
 進学に関係ない授業はあんな感じだって聞きました。
 あそこまで酷いの!?誇張じゃないの!?
■桜宮先生が気の毒でした。
 娘は殺され、愛する女性は外道に、自分は死期が近い。
■ファミレス大笑いと、大切な物が消える音のところは、
 シナリオ自体が良かったし演技も良かった。




2010.06.17 サイトに掲載

2011.07.04 再掲載



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