「ヤギと男と男と壁と」 そのむかしアメリカには 旧ソビエトに対抗する形で 密かに結成されたエスパー部隊があった。 彼等は「ジェダイ戦士」を名乗り、 超能力特訓のために踊り、ヨガを始め、髪を伸ばし、 食事制限をして、 陰嚢から重りをぶら下げ(イテテイテテ)持ち上げた。 その結果、ヤギを念力で殺したり、透視が出来るようになった! というあらすじ(ちょっと違うけど)。 なんと原作はノンフィクション小説で、 この映画には「(ほとんどが)実話」という注釈が付いている。 アメリカならあり得る……みたいな、 なんかそんな気がしますけど。 変人に振り回される凡人という人物関係で 繰り出されるギャグが非常にいかしていて、 ちょっとうすた京介さんの世界を感じます。 全体的にバカ映画ですが、 でもラストが得も言われぬ余韻でじわじわくる。 下記ねたばれ ラストが切ないー! 「置いて行かれた」って 主人公ナレーションではっきり言っちゃったし。 ああ、そういえば3代続いた師匠&弟子の関係を描いているから、 これ本当にジェダイだなあ。しかもユアンだしな。 3代目がアナキンと全然違っていい子だったので 師匠たちは安心して笑顔で去れたんだなあ…。 ある意味幸福なスターウォーズなのかもしれん。 主人公が老いて死ぬ時に、あの2人がふいに迎えに来るといい。 (気付いたら変なポーズをとっているオッサン2人とヤギが目の前に) 大勢の人がLSDでハジケまくるシーンがあるので シネコン展開はできないしTVでは放映しないだろうたぶん。 2010.08.24 サイトに掲載 2011.07.04 再掲載 戻る |