「スコット・ピルグリムVS
     邪悪な元カレ軍団」



女性に多い意見「ナイヴスがかわいそう!スコットサイテー」
男性に多い意見「ラモーナとナイヴスとキムがブスすぎる」
男女共に多い意見「ルームシェア友達のゲイのウォレスが面白すぎる」
とまあこんな印象。
エドガー・ライト 監督作品の中では、
ホット・ファズ>ショーン>>>スコット・ピルグリム
という順番に私はなっちゃいますけど、
相変わらず細かいギャグがうまくて、変人同士の友情がいいです。
(恋愛に関しては「……??」なんですけど)

アマチュアバンドの一員でナードのスコット・ピルグリムは
17歳の女子高生ナイヴスと付き合っていたが、
ある日ラモーナという謎の女の子に一目ぼれ。
しかし異常にモテる美女ラモーナと付き合うためには、
7人の元カレと闘って勝たなければならないのだった…
というあらすじ。

いちいち突っ込んでいては鑑賞できないほど荒唐無稽です。
うすた京介先生作品の完全映画化って
可能なんじゃないかとこの映画を見て思いました。

内容ばれ

まあ成長譚なので、スコットは確かにサイテーです。
浮気者というか、気になる女の子ができると
他のことは全て忘れてしまう。
付き合っている彼女がいる事を会ったら思い出すけど、
でもうわの空という。
悪気がないので自分が悪いとは思ってないし、
ゴタゴタはひたすら敬遠逃走。
でもそれじゃ駄目で、
逃げずに自分の悪いところを認めて誠意を尽くし、
日常で廻りの人の気持ちをちゃんと考えていれば、
どんな困難でも周囲の協力が得られて状況を打破できるよと、
ものすごく分かりやすく表現されてましたね、
あの1UP再プレー。

恋人の昔の相手への嫉妬や、あるいは自分自身、
10代から20代にかけては戦う相手がいっぱです。
(綺麗にまとめるとこんな感じ。ゆえにこれ青春映画)

箇条書き

■最初の方のゲーム音楽
 「あっこれなんだっけ…なんだっけ…よく知ってる!」
 ってすごく考えました。名前が出てやっと分かった。ゼルダ!
■最初に戦ったインド系の元カレ、
 戦い方がインド映画ノリで楽しかった。
■なんだかよく分かりませんが
 日本人の双子兄弟も元カレ役で出てきました。台詞なかった。
■ヴィーガン警察ねたと、
 スコットはいま出掛けたのところ、噴き出しました。
 頭の残念なイケメンねたは全世界定番ですが、それがさらに
 菜食主義によって超能力を得たとかわけがわからない。
■男の子が4人でベッドに寝ていて、ごく自然なのがすごい。そしてかわいい。
 というか寝返りうてないよあれじゃ。
■ナイヴスはいい子!キムはいい奴!
 両方友達にしたい!スコットのやつめ…。
■ゲイのウォレスは魔性の男でリアリストでゴシップ好きだけど
 妙なところ道徳的で時々面倒見がよくて最高です。
 スコットは友達に恵まれ過ぎている…。
 役者さんはマコーレ・カルキンくんの弟なのですね。分からなかった。
 というかマコーレ・カルキンくんももう30歳なのかあ!




2011.05.22 サイトに掲載

2011.07.04 再掲載



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