「レギオン」 評判通りの珍作だった。 駄作じゃないよ珍作だよ。 なんで?なんでそうなるの?というシーンの連続で、 見ていると首が傾いたままになる。 内容ばれ なんか神が人間に失望しちゃって、もういいや!滅ぼしちゃえ!って ミカエルに命令すんだけども、ミカエルはすごく人間ラブなので、 人間を守ろうとする。 そのミカエルの役がポール・ベタニー。 あのなんとなく瞳孔がなさそうなポール・ベタニー。 歯がギザギザしてそうなポール・ベタニー。 額に突起を幾つかくっつけたら そのままガーゴイルになりそうなポール・ベタニー。 なんでか分からないけど 辺境のダイナーでウェイトレスが妊娠していて その子が生きていれば救世主になって人類が滅びないらしく、 ミカエルは車を運転してそのダイナーに駆けつける。 天使なんだから飛んでこい。 (いや、翼を自分で切り落としちゃってるのですが、 目的地に着いてから切ろうよ…) 派遣された天使の軍団は人間たちに憑依して、 やっぱり車を運転して僻地までやってくる。 だから飛べっての。 余談ですがその中の車にアイスクリーム屋さんの車が混ざってて、 音楽をキンコロリンと鳴らしながら来るのですが 中で籠城している人が「アイスクリームだ…」「アイスクリーム…」ってざわざわして、 どんだけアイス好きなの?とか音楽は全国で統一されてるの?とか色々思いました。 天使の軍団に憑依された人間はなぜかゾンビみたいになって、 籠城しているダイナーの中にいる人達をおびきだして 一人一人殺していく。 ミカエルくん達はカッチョイイガンアクションで応戦します。 弓とか剣とか天使らしい武器は ミカエルくんの好みではないみたいです。 埒が明かないのでガブリエルくんがやってきます。 ところでこのガブリエルくんとミカエルくんは 戦う前に手を握ったり頬を撫でたり、異様な雰囲気が漂います。 ミカエルくんにトドメを刺すときとかガブリエルくん泣いてます。 昔付き合ってたとかなんかそんな感じなんでしょうね。 ガブリエルくんは大天使だけどコメディアンの素質があって もうやることなすことすべておかしいです。 登場前にラッパが鳴ったり(たぶん自分で吹いている)。 テレビで殴られて痛そうだったり。 逃げる車の屋根に張り付くけど急ブレーキで振り落とされたり。 締め技で落とされたり。 天使なのに慣性の法則に逆らえないのかよ?とか、 天使なのに脳が酸素を必要としてんのか?とか…。 でもこの映画の神様はかなり気まぐれな峰不二子なので、 ラストはガブリエルくんに同情します。もうほんと意味分かんない。 最後は唐突にターミネーター1のエンドシーンみたいになって終ります。 2011秋に公開される同監督の「プリースト」もポール・ベタニーが主役らしい…。 予告を見る限りまたもや珍作っぽい。 2011.05.01 サイトに掲載 2011.07.04 再掲載 戻る |