ゲキシネ「蛮幽鬼」


ベースは「モンテ・クリスト伯」です。
親友を殺されて、その罪を着せられ投獄される。
萌えが勝ってしまったので、このお芝居が面白いのか面白くないのか
いまひとつ分からないのですが
(土門まだー?サジまだー?土門まだー?サジまだー?鑑賞中ループ)
たぶん面白い、よな…?と思います。

萌え語り&内容ばれラストばれ

土門について
留学に出た時点で投獄ルートは避けようがないし
彼が獄で出会う人物サジ(「巌窟王」ではファリア神父にあたる)が
ある意味裏切り者の学友たち以上にやばい人格破綻者だったため
土門の人生は究極の詰みゲーであると言える。
彼が唯一幸福になる道は、獄を出た時点でなんとかしてサジと縁を切り
(「巌窟王」ではエデにあたる)ペナンと逃げることであるが
上川さんの役柄らしく、またしてもアホの子である土門は
サジのことすっかり信頼しちゃってるので
何をどうしてもバッドエンド。

まったくお前という奴は孤島の監獄の10年間で何を学んだのか土門。

「君が聞かなかったから!」
とサジが言い放った時の土門の顔。
こう…サジの代わりに…私があれを言って、
苦しむ土門の顔を間近に見たかった。
上川さんの演じる高潔な男は、
妙にいたぶりたくなるところがありませんか!?


サジについて
中2暗黒微笑殺し屋。
(でもパンフで何箇所かに書かれていたが
堺さんは壊滅的に殺陣が下手くそで、
あれは140%の力なのだそう。
堺さんは自分の動きだけを丸覚えして、
周囲の人が完璧に合わせてあげていたとか。
言われてみれば堺さんだけ腰が全然座ってなかったけど、
強そうに見えたよ、うん!
サジが浮名の関節を固めて振り回したシーンも、
一見サジすごい!だけど
あれ浮名さんの方が頑張ってたんだね)

結局土門の大切な人間は全員サジが殺した事になる訳ですが
彼は一体何がしたかったのか。
ファーストのデビルマン(漫画)のラストをもし彼に見せたら、
「あー…」って自分自身に納得するかもしれない。
全然納得しないかもしれないけど。

サジは情緒の面で著しく未発達で
自分の感情が今どんな状態であるとか分からないし
考えもしない人なのだと思う。
感情の種類も「たのしい」「ゆるさない」
「いま殺す」「あとで殺す」くらいしかなくて。
でも、土門に本当の名を問われたときに
何だかわからないけど嬉しかったんじゃないかと、そう思う。
なので、休戦して生きて再会するより、
今わくわくしたくて、離れたくなくて、
殺し合うことを選択したのではないかという気がした。

サジ可愛かったー…。
牢獄の中の「通じ合ってるのか!」のところと
「とりあえず殺すか」のところ。
「分かりたくもない!」って、
笑顔で嫌悪をあらわにして叫んだところ。

腐女子向け話題
見終わった後すぐ、土門とサジの受攻について意見確認をしたのですが
受攻はどうあれサジに主導権があって、
土門は転がされるままであるな……と一致しました。








2010.10.11 サイトに掲載

2011.07.04 再掲載



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