「ファイナル・デッドサーキット3D」


ぶっちゃけるとあまり面白くないのですが、
たぶん3Dに重点の置かれた映画だろうから、
これはこれでいいのでしょう。
(「バタフライ・エフェクト」のエリック・ブレスが
脚本を書かれているのですが、
残念ながらあまりヒネリのない直球映画です)
同じ直球ならジェームズ・ウォン監督の最初のが好きだな。

フォーマットとしては、唐突に近未来の自分の死が視えた人物がいて、
その人物に先導されて男女数人が大事故を回避し、
命を永らえたまではよかったが、
調和を乱された世界が、本来の時間通りに戻そうとして
ありとあらゆる不運な事故が降りかかるというもの。
エレベーターや車やエスカレーターや電車や、
電子レンジやパソコンやコンロや、
よくもまあ死因になるような物が
これだけ沢山あるものだと感心する。
死ぬべき人物が死ぬまで、
身の廻りの物が全部「偶然」故障し発火し、
襲いかかってきます。

ところで、
映画のジェイソンやブギーマンやゾンビ等の肉体のある化け物は勿論、
貞子やエクソシストの悪魔など、肉体のない霊的な存在でも、
一定の法則に縛られていて、
知恵さえ絞ればなんとかなるのではないかという存在相手だったら
一応ダメ元で戦えると私は思うのですが、
この「ファイナル」シリーズの相手
(死神もしくは死そのもの)は駄目ですね。
到底勝てるとは思えない。諦めてさっさと死ぬと思う。

しかし本来死ぬはずだった順番通りに死なないといけないらしく
自分の番ではなかったりすると、
どんなに死のうとしても逆に死ねない。




2010.10.17 サイトに掲載

2011.07.04 再掲載



戻る