「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」 中田監督のファンなので、ちょっと心苦しいですが 特に映画館で見る必要はないかも……。 えーと、駄作とかではないと思うのですが、 原作の方が面白いので…文庫本も出てるし…。 原作はミステリファンをニヤリとさせつつ、 (ねたばれ) 算数が得意で先読み出来る人なら犯人が分かるという点が 実験的で、設定がファンタジックで、読後感重くないという かなり至れり尽くせりな小説です。 (その代りパンチ力がないという欠点はあるかもですが) 原作 パズルミステリ・ドライ・後味軽い 映画 パニックホラー・ウェット・後味悪い そんな感じで、犯人が違うし、 実験の主旨も違うし、ヒロインの性格その他も違う。 まあ原作をそのまま映画にすると、 お客の大半がポカーンとしたと思うので 興業的にはOKだと思います。ベタなものは理解しやすい。 でももしカウフマンが脚本を書いて、 シュールに更にブラックコメディーを掛けていたら どうなっただろう…などとは想像する。 釘打ち機で殺されるのだけは嫌だ痛そうイエス泣いちゃう。 2010.10.22 サイトに掲載 2011.07.04 再掲載 戻る |