[リミット]


製作国はスペイン。登場人物は1人。
主人公は出稼ぎアメリカ人で、イラクでトラックの運転をしている。
ある日荷物の運搬中、襲撃に遭い、気付くと土中の棺の中にいた。
所持品は携帯電話と、ライターとライトと少しの酒、メモ。
残り少ない酸素の中、彼は思いつく限りの番号にかけて救出を求めるが…
というお話。

最初から最後まで1人しか登場しないし
最初から最後までずっと土中。
私の好きそうなシチュエーションなのですが、
でも残念ながら、うーん、ちょっと足りない感じ…。

ねたばれ

起きる出来事がほとんど想定の範囲内で、(蛇以外は)
私は最後に何か大きなどんでん返しがあると思っていたら
特に何もなかったうえに、無情エンドだったので後味も悪かった。
反戦映画というには犯人が怖すぎる。
全体的になにかの暗喩なら知らんけど。

交渉人が生存者として名前をあげていた
マーク・ホワイトも実は生存者などではなく、
最後のシーンで特に歓声などが聞こえなかったところからすると、
出てきたのはマーク・ホワイトの死体で、
主人公の棺が見つかるのは、次の生き埋め被害者が出た時かもしれんねー
というブラックな終わり方、って解釈でたぶんいいと思うんだけども。
あのラストにするなら、客が主人公の運命に一喜一憂できるような
好ましいキャラ立てをすべきだったのじゃなかろうか。

展開の読めない度も、指示の理不尽度も、ショッキング度も、
「SAW1」の方が優っていると思う。
しかも「SAW1」はラストに仕掛けがあって、
後味なぜか悪くないという完璧超人。

内容とはあまり関係ないナニワのリミット

アラフォーの主人公の貯金が700ドルというのはどうなんだろう。
アメリカ人は貯金をしないと聞いたことがあるが
これは平均的な額なのか、さすがに少ないのかどっちなのか。
または精神疾患がある的な設定のようだから、低所得のせいか
或いは母親の施設の費用が大変だということだろうか。
そういえばサム・ライミの「スペル」
(久しぶりに本領発揮で面白かった)を見た時に
命がかかっている悪魔祓いの儀式の代金10000ドルを
銀行の重要なポストに昇進しようかという主人公が払えず
質屋に直行したのにびっくりしたが、
アメリカ人は宵越しの金は持たんのか…?とか色々考えた。
病気したらどうするの?!




2010.11.14 サイトに掲載

2011.07.04 再掲載



戻る