「武士の家計簿」


実際に残っている武家の家計簿を元に作られた映画です。
堺さん主演。久しぶりに堺さんのチョンマゲを見られました。
彼は肩が薄っぺらいので、頼りない感じの武士役は絶妙に似合われますね。

代々加賀藩の会計班に所属する主人公は
小さいころからそろばんの才能を発揮し
また人柄も、数が合わない事が我慢できないという
お役目に向いた几帳面な気質だった。
家計も管理するようになった主人公は、
家の借金の額が思ったよりも多く
また今後も嵩んでゆきそうな傾向にあるのを見て、
武士の体面を捨てた大改革、経費削減を断行する。

内容ばれ

■びんぼう弁当もおいしそうだと思ったよ。
■数学一家!
■これ柔和な堺さんだから全然気にならないけど
 いかにも封建おやじ的な役者さんが演じられたら
 家庭内で大暴れ暴君な印象になったと思うので、堺さんでよかった。
■幼い息子に「今月の出費に対して収入が足りないときはどうする?」と
 質問した時 息子が「来月分から借ります!」と明るく返事して吹いた。
 この映画がTVで放送される時は、金融業者はスポンサーになりにくかろう。
■家財道具を売り払って食費を切りつめても下男下女はリストラしない方針に、
 古き良き日本の終身雇用制度の前身を見た。
■堺さんとその長男が仲違いする、決定的でシリアスな無音のシーンで、
 突然スクエニ大作RPGのオープニングみたいなピロリンピロピロという
 ファンタジ―な曲が流れて、音楽の大島ミチルさんがちょっと頭を打たれた?
 と思ったのですが、誰かの音質のいい携帯の着信音でした…。
 年配の方が多かったせいか、上映中に色々鳴りました……。




2010.12.22 サイトに掲載

2011.07.04 再掲載



戻る