「ロビン・フッド」 リドリー・スコット監督が またもや巨額の製作費(約170おくえん)をかけて描く 歴史大スペクタクル。 「キングダム・オブ・ヘブン」よりは娯楽寄り、 「グラディエーター」よりは歴史寄り、 ケビン・コスナー版「ロビン・フッド」よりは重厚という位置。 城攻めあるよ!空撮あるよ!上陸戦あるよ! 衣装と小道具と美術は相変わらず最高級。 獅子心王のフランス領攻めに従軍していたロビン・ロングストライドは、 不意打ちに遭って傷ついた騎士の臨終に立ち会い、 彼から「自分の父に剣を返してほしい」と頼まれる。 ってあらすじなので、どちらかと言えば 「ロビン・フッド」ビギンズという感じ。 箇条書き内容ばれ ■ロビン・ロングストライド=大股ロビン ロビン・フッド=帽子のロビン 当時の平民には苗字とかなかったとのこと…。 ■悪友たちとか坊主とかは ロビン・フッドのレギュラーキャラクターなのですな。 知りませんでした。英国児童文学…読んでも読んでも無限にある…。 ■仲間の一人がERのモリス医師にそっくりだなあと思っていたが 本当にモリスだった。ERの最終回撮影終了後だったのかな。 ■このへんの時代のお話には必ず登場、蜂蜜酒。 一度密造してみたい…ハーブとか混ぜてオリジナルの味を出したい…。 あとあっちのひとは皆で歌って踊るのが本当に好きだなあと思う。 ■監督の好みからすると父と息子の物語というテーマに絞って、 マリアンの出番はもっと少なくしたかったと思うのだが たぶん「仕事のストレス解消に来る女性客に、 家を守って待ってるヒロインなんか見せられません!」 「嫁も武器振り回して無双して 一個小隊くらい率いてもらわないと!」 などと横やりが入ったのではないかと空想。 ■直接彼女にアプローチしても一向に効果がないが 農作業に精出すと突然こちらへの好感度が ロケット上昇する珍種のヒロイン、マリアン。 ■イケおじい達が何人か登場なさるので、 おじいちゃん好きな方にはたまらん感じ。 お義父さんは「エクソシスト」のメリン神父ですよ! (いや、「シャッター・アイランド」にも出てらしたが) 「エクソシスト」のとき、実はまだ40代半ばでいらしたのですね。 10歳ほど年の若かったカラス神父は亡くなっておられます……。 ■関係ないがケビン・コスナー版「ロビン・フッド」は 多分アラン・リックマンにとって黒歴史。 ■音楽を聞いて「こ れ は 絶 対 ジ マ ー!」 って確信があったのですが 後で調べたら違う人で、ジマーのアシスタントをしていた人でした。 ジマー一門はジマーそっくりの音楽を作ることで有名なのですね。 知りませんでした。 ■「キングダム・オブ・ヘブン」の ちょい後(10年ほど?)の話なのですね。 そんなに十字軍が好きなのか監督(EDアニメ)。 「キングダム・オブ・ヘブン」といえばDC版は50分追加されて もはや劇場公開版とは違う話だという記述を見かけて、 見なければとずっと思っておるのですが、 劇場で完全な形で見られないのは、 ちょっと腑に落ちないので腰が重くなるー。 2011.01.25 サイトに掲載 2011.07.04 再掲載 戻る |