「リトル・ランボーズ」 男児友情ものがお好きな方には わたくしが自信を持っておすすめ!! 決して綺麗ごとばかりではなくて、 子供の喫煙シーンや万引きシーンがあるので PG−12扱いだけれども、 でもキリっと短くて、全体的にコメディで、 きらきらしていて、子役の演技はあり得ない巧さで 時々妙に児童文学調で、つまり凄く出来が良い。 規律の厳しいキリスト教系宗派の戒律で、 映像や音楽などを一切禁じられているウィルは 中世から抜け出してきたような浮世離れした少年で 空想を生活の楽しみとしていた。 一方、放任主義の家庭で兄と暮らしているリー・カーターは 喫煙、万引き、暴力と酷い嘘の常習犯で学園の鼻つまみ者だった。 ある日ふとしたきっかけで2人は知り合いになり、 リー・カーターの家で初めての映画「ランボー」を見たウィルは あまりの衝撃にランボーの世界に夢中になる。 リー・カーターは兄のビデオカメラを使って 2人で「ランボーの息子」という映画を作ろうと提案する。 内容ばれー これまでずっと娯楽を禁じられてきたウィルが 初めて見た映像が「ランボー」ですよ!! 男の子に「ランボー」って、 ただでさえ猫にマタタビみたいなもんだと思いますが、 ウィルのやられっぷりときたらすごかった。 友達の家にいた筈なのに我知らず野原に駆け出していて、 「うぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」とか叫んだりして カカシを攻撃する始末。 現実の99%を「ランボー」に浸食されて、 訳分からなくなってるウィルは おかしいし、かわいいし、 そして同時になんか小さい頃を思い出しました。 最初は悪たれのリー・カーターが 世間知らずで素直なウィルを子分にしているようでいて、 でも段々とウィルに引っ張られるようになる、 という2人の関係もよかった。 それにしてもリー・カーター役の子は なんでこんな顔ができる?!というような複雑な表情を 時々浮かべる事があってびっくりした。 (ナルニアに出演するらしいですね) あの碌でもないフランス人のパンクっ子も、 ラストはちょっと微笑ましいフォローが入っていて (英仏合作なのに容赦ないフランスの子らの英国見下し… 仲悪いのは定番ねたなのですね) 登場人物全員、なんとなく暖かい結末だったのですが プリマス同胞教会だけは悪役に近い扱いだったので、 (家族を楯にとって子供に信仰を強制するとか!まじ悪!) 架空の宗教団体かあ…と思ったら実在する!びっくり! 「ランボー」は見ていた方が2人により感情移入できますが 見ていなくても楽しめます。 エンドクレジットの最後に2人のかわゆい会話がちょっとだけ入るヨ。 2011.01.28 サイトに掲載 2011.07.04 再掲載 戻る |