「サロゲート」


何かアホっぽい大作SFアクションと勝手に思っていたのですが
案外しっかりした作りで、ちゃんとSFです。
人々は感覚を繋いで遠隔操作できる人間型マシン、
「サロゲート」を操作し、
本体は自宅で寝そべっているのがデフォルトの未来世界。
人間は不慮の事故死や犯罪被害、人種差別、
容姿のコンプレックスや老いから解放されていた。

しかしサロゲートを破壊され、
同時に安全であるはずの操作者も原因不明の突然死をする事件が発生。
FBI捜査官である主人公は
社会を根底から覆すようなこの事件の捜査に乗り出す。
というあらすじ。

ねたばれ

主人公の妻はサロゲートに依存して、
主人公と生身で向き合おうとしないのですが、
我慢強く「お前が好きなんだ。お前の中身が好きなんだ」って
言い続けるところとか普通にええ話でした。
妻のサロゲートが若くてバービー人形みたいに綺麗なんだけど、
ちょっと恐い顔なのに対して、
本体の奥さんが老けてるけど好ましい顔立ちだったのとかもなんかよかった。
ラブロマンス映画としても見られるし、
ドンデン返しもあったし、よく出来てる。

ただ、主人公のブルース・ウィリスのサロゲートが
髪の毛フサフサのブルース・ウィリスなのはやめてあげてほしい
(本体ツルッパゲ)ひどい。
シリアスなシーンなのについ吹きだしてしまう。
というか最初に思いついたアイディアこれなんじゃ……。
この映画、高等なシリアスギャグなんじゃ……。




2011.03.20 サイトに掲載

2011.07.04 再掲載



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