「アレクサンドリア」


アレハンドロ・アメナーバル監督。
5世紀のアレクサンドリアを舞台に、
女哲学者(天文学者)ヒュパティアの生涯が描かれます。
70万冊の蔵書があったとされるアレクサンドリア図書館の映像化!
遠景にはファロス島の大灯台!
歴史ファン必見です。
題材が題材なので、明るく爽快な話という訳にはいきませんけど!

ねたばれ(ラストも書いてます。陰惨な表現を含みます)

なにせ人生を学問に捧げた好奇心と才能あふれる女性が、
キリスト教徒にリンチに遭い、
全身を切り刻まれて殺されて見世物にされるというラストですからね…。
映画ならではの救いと、
結局彼女は意志を曲げなかったという点で希望はあるものの、
地球上の宗教はいますぐ全て滅べと思いました……。いえっさごめんよ。

しかしwikiを見たら、ヒュパティアの現実でのリンチ方法はもっと悲惨で
生きたまま牡蠣の殻で骨から肉をこそげとられて殺された……って、
それ鋭利じゃない分、ナイフより痛いですよね。
実行犯達は天国に行ったんだろうか…。腑に落ちないとはこのことよ。

キリスト教がまだうさんくさい新興宗教だった頃にやらかした黒歴史が
映画になっちゃった感じ。スペイン映画ならでは。
でも一方的な悪の組織にされている訳でもなく、
ヒュパティアも完璧な善人・犠牲者という描写ではありません。
彼女も階級差別に疑問は持っていないし、頑固で愚かな部分がある。
遠因と結果が複雑に絡み合っているように思えました。

ラスト近くの奴隷ダオスの行動の遅さと移動速度の遅さには吹いた。
お前はアーマーナイトか。

ゲームクリエイター松野泰己さんが
イチオシしてらっしゃったので見に行ったのですが、
いかにも松野さん節だ!ラストとか特にそうだ!
作品全体的に松野さんが作ったみたいだ!と思いました。




2011.03.22 サイトに掲載

2011.07.04 再掲載



戻る